国産オオクワガタを繁殖する技術

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オオクワガタの繁殖は難しい?

オオクワガタの繁殖は難しく、特に大きく育てる (80mm級) は特に難易度が高いとされてきました。しかし、近年では、菌糸瓶などの技術により短期間で大きく育てることが家庭でもできるようになりました。

それに伴い、オオクワガタの価格も下がり、お求めやすくなってきています。私が購入したオオクワガタは、能勢YG というギネス種です。ギネス級のオオクワガタがオスは、1万円前後、メスは6千円前後で購入可能です。ちなみに私が購入するショップはかなり良心的な価格で販売しているのでこの値段と差があるかもしれません。

さて、ここからは、私がほんの少しの知識で実際にやってきた繁殖方法について書いていきたいと思います。我流ですので、正しいお作法に則っていない面が多々あります。また、方法が間違っているために余計な手間や、かえって難易度をあげてしまっている記述もあるかもしれませんので、あくまであるオオクワガタ繁殖経験者のメモ書きという位置付けをでないことを予めご了承ください。

 

現在の状況

オオクワガタの幼虫を格納している菌糸ビン
オオクワガタの幼虫を格納している菌糸ビン

このビンひとつひとつにオオクワガタの幼虫が1匹収まっています。実はこれはほんの一部です。これが現在30ビンくらいあります。本当はいけないのですが、菌糸ビンが足りなく、ひとつのビンに2匹収めてしまったものもあります。

 

オオクワガタの交配

私は、オス1匹、メス1匹のみ成虫を飼育しています。基本的には、オスメスを別々のケースで飼育しています。交配はたったの1回で十分です。オスを飼っているケースに、メスを置きます。このときオスの機嫌がいい時を狙いましょう。ちなみにオスのケースは小さくて十分です。あとは、自然と交配すればよし(交配したらオスとメスは離します)。そぶりがない場合は、オスがメスを必要以上に追い回したり、メスが逃げていなければ、そのまま1日から1週間程度、様子を見ながら放置します。およそ1週間危害を加えている様子もなくいれば、交配をしたとみなします。先述のように、その後はオスとメスを分けて飼育になります(メスを元のケースに戻します)。

 

産卵の準備

交配が済んだメスは、ケースに戻すわけですが、ケースには、産卵木を配置しておきます。産卵木は、クヌギなどの材です。ペットショップで売っています。

 

産卵木の準備

産卵木は、購入してそのまま使えるわけではありません。まず、加水します。バケツなどに水をはり、そこに産卵木を沈めます(浮くので重石をするとかして水分が吸収されるように工夫しましょう)。

諸説ありますが、そのまま半日から2日加水します。その後、日陰で干します。経験的な目安は表面が乾いてきて中はいい感じに湿っている程度がよいと思っています。メスが産卵するにはこの産卵木を掘って卵を産みつけるわけですし、孵化した幼虫はこの材をエサとしますので少し柔らかめがよいです。

次に、産卵木の木の皮を剥きましょう。剥かなくてもメスが剥がして掘りますが余計な体力を使います。また、気に入らない木には産卵しませんので可能性を増やす意味でも皮を剥いてあげましょう。

 

おすすめの産卵木

上記に書きましたが、おすすめの産卵木があります。これが効果絶大でした。それが 人工カワラ材 です。これは、予め産卵木に菌糸を繁殖させた材で加水もされています。水分をある程度抜いたら、繁殖している菌糸と木の皮を剥ぎ、設置する(後述)するだけです。

人工カワラ材
人工カワラ材

2本セットで 2,000円前後なので少々値がはります(普通の産卵木は 1本あたり 500円前後で購入できます)が、効果は抜群です。

菌糸が繁殖されていて、メスも掘りやすく、産卵しやすい堅さで、幼虫もエサとして食べやすく栄養もバツグンなのです。メスは産卵木を選ぶので気に入らないと産卵しませんが、カワラ材は現時点で8本すべて産卵しています。

 

配置

産卵木の配置は、クヌギなどの普通の材もカワラ材も全く同じです。メスのケース(オスは小さいケースでいいですが、メスは産卵木が2本は入る大きさが必要です)にマットを敷きます。マットは、オオクワガタ専用マットと呼ばれるものがいいです。クヌギかつ、菌糸が入ったものです。これにしておけば幼虫が産卵木からでてきてしまってマットに移動しても栄養ばっちりだからです。

マットは、厚さ5cm ほど敷きます。その上に産卵木を並べて横向きに置きます。そして産卵木が半分隠れるくらいにマットを再び敷きます。これで配置はおしまいです。メスをケースにいれましょう。

十分にエサ(昆虫用ゼリーの高タンパクものがいいです)を与えてあげましょう。産卵は体力を使うからです。

そうそう、オスは?もう用済みですw (産卵的に)。観賞用に可愛がってあげましょう。

 

産卵の目安

産卵したかどうかについては、メスが産卵木を掘って穴をいくつか開けていれば産卵したとみなすことができると思います。2週間から1ヶ月も放っておけばいいということです。ただしメスは産卵する木を選びますので、複数本埋めておいた産卵木にまったく興味を示さない場合もあります。掘った形跡がなければその材は気に入らなかったのかもしれません。別の材に変えて様子を見てみましょう。それでもまったく掘らないようでしたら、おそらく交配していません。交配からやり直しましょう。

 

幼虫の割だしと目安

幼虫はある程度育った段階で親(メス)と離す必要があります。親にとっては幼虫は高タンパク源です。狭いケースの飼育条件では捕食の対象になってしまうことがあります。

産卵した目安から3週間から1ヶ月くらいで産卵木を取り出し、様子を確認します。

確認とは、産卵木を割って様子をみるということです。ただその前に、産卵木の周りを確認します。木が細かいおがくずを固くしたような感じになっている箇所があったらそれは幼虫が孵化して、材を食べている証拠です。

この写真は、割り出した幼虫(真ん中の下)が掘った(食べた)跡ですが、このような感じに外側にもおがくず状にでてきていたら幼虫が食べていると見なせます。また、材を割ってみて(カワラ材の場合、簡単に素手で割れます)写真のようになっていれば確実です。ただし、幼虫がまだ小さいようでしたら割り出しを中断してもう少し育つまで待ちましょう。この際、メスのいるケースに戻すのではなく別のケースにこの産卵木を移して様子をみましょう(マットもしくのを忘れずに)。2週間から3週間もすればそこそこの大きさに成長しているはずです

割り出したときにまだ卵だったら!

少し湿らせたおがくずをのせるなどで保護して孵化を待ちましょう (中央にある丸い物体がオオクワガタの卵です。直径3〜5mmくらいです)。

 

菌糸ビンへの格納

菌糸ビンはペットショップで、500円〜1,500円程度で購入できます。内容物の質とビンの質が価格を左右している感じです。透明性の高いガラス瓶は、鑑賞もできるので高価になる傾向があります。ポリ製の容器は比較的安価です。軽量で割る心配も少ないのでこちらがおすすめです。また菌糸ビンは、表面がすべて菌糸で白く覆われているものがよいです。できるだけ白く品がいいビンを選びましょう。

うちではとにかく幼虫が増えすぎて困ったので、手当たり次第に菌糸ビンを調達しています。

菌糸ビンの大きさは成虫の大きさを左右します。大きな器なほどエサとなる菌糸も多いのは当然のこと、スペースがあるのでのびのびと大きく育ちます。ビンが小さいとそのサイズを超えることはありません。オスの幼虫(幼虫のオスメスの見分け方が一応はありますが、私はあまり気にしないし、判別に自信がないですが)は大きめの容器にしたいところです。逆にメスの幼虫に大きすぎる容器を与えてしまうと食べきれなかったりします。

毎度毎度このくらいの単位で買い足していっています(泣き)。

幼虫の菌糸ビンへの格納方法は、菌糸ビンのふたを開け、真ん中に幼虫の頭が入るくらいより少し大きめの穴を掘ってあげます。そこに幼虫を頭から配置!してあげると自らが潜っていってくれます。潜っていったかまで見守り、ふたをそっとしておきます。

オスはとくにどんどん大きくしたいものです。3ヶ月くらい経過したら菌糸ビンを取り替えましょう。菌糸ビンは、冷暗な場所でできれば気温が26度前後で一定だといいようです。私は室内に放置している程度で特別な温度管理はしていません。

これで、私の経験では、1年後には蛹を経て成虫になります。菌糸ビンのチカラで早く、大きく育つわけです。

菌糸ビンですが、すっかり追いつかなくなったので、「菌糸ブロック」を購入することにしました。これをつかって比較的安価に自分で菌糸ビンをつくることができます。

菌糸ブロック
菌糸ブロック

菌糸ブロックは、一回崩して、それを清潔にしたビンに詰めていきます。真ん中をめやすに穴(空洞)をつくり、菌糸が回りやすくしてあげます。2 〜 3 日程度待てば、ビンが菌糸で覆われ白くなります。ちょうど菌糸ビンを購入してきたのと同じ状態です。

 

羽化しました!

成果はこちらに記しました。

 

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