仮面ライダー鎧武で学ぶ今どきの開発現場

チーム開発, 仮面ライダー

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はじめに

フルーツと錠前と武将というありえない組み合わせでも話題になった第15代平成仮面ライダー、仮面ライダー鎧武は、デベロッパー戦国時代を戦う開発者、開発現場にとって、学ぶべきものが多い教材です。ちなみに、「鎧武」はガイム(Gaimu)と発音をします。

 

仮面ライダー鎧武を学ぶには?

仮面ライダー鎧武を学ぶには、以下の情報リソースをキャッチアップするのが近道です。

DVD が出ていますので、ご覧いただくことを強くお勧めします。なお、テレビシリーズのほか、映画も出ています。

また、テレビスペシャルでは、スーパー戦隊である烈車戦隊トッキュウジャーとの共演も果たしました。さらには、キカイダー reboot との共演も果たしました。

そして、スピンオフ企画として、Vシネマで、「鎧武/ガイム外伝 仮面ライダー斬月/仮面ライダーバロン」が2015/4/22 に発売予定とのことです。

 

YOUR SONG

さて、ここからは、仮面ライダー鎧武の本編ではなく、劇場版『仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!』のエンディングテーマである「鎧武乃風」による『YOUR SONG』を題材として扱います。

歌詞全体は、ここには引用しませんが、今を生きる開発現場の武将たちには共感できるところ、学ぶべきところの多い歌詞です。

 

表層と現実

複雑である開発現場では、ときとして、表層でものごとを澄ましてしまうことがままあります。それは、人月という形で、見積もりをすることで、個々の能力を平準化してしまうことや、「できます、やります」という言わざるを得ない空気感であったり、様々な状況で、いろいろな形で現れます。

これらは決して悪ではありません。状況と条件を満たせば、複雑な開発現場をできるだけシンプルにするプラクティスとなります。ただ、状況と条件が合わなければ・・・そこには終わりを知らない底なしの現実が待っているかもしれません。

 

一律なものさし

開発の現場というものは、その一つ一つが現実であり、そして、異質なものです。もしソフトウェア開発が過去に作ったものの繰り返しならば、それはパッケージ化してしまえばいいですし、もしすでにパッケージがあるならばそれを調達した方がリーズナブルなはずです。

したがって、今を生きる開発現場の多くが、「はじめとのこと」を含むはずです。それは、クラウドや IoT など新技術や他システムとの連携など、技術要素かもしれません。はたまた、「アジャイル」「DevOps」を各種メディアがとりあげているような「今まで違ったやり方」であったり、今まで人力でやっていたことをツールのチカラも借りようという仕組み化や自動化、省力化といったものかもしれません。

「はじめてのこと」が含まれる以上、そこには過去のナレッジが通じるところと通じないところがあることを認識すべきです。

それを「一律なものさし」で機械的に扱うことはそもそも無理があるかもしれません。要は見極めているかです。同じものさしが通用するならば、それを使うほうがいいに決まっています。ただし、はかれないものをはかれるものに無理やり合わせたたら、それは、表層と現実の終わりなき戦国時代の始まりです。

「一律なものさし」とは、絶対的な見積もりであったり、品質会計基準であったり、工事進行基準であったりするかもしれません。もちろん、説明責任がある以上、満たすべきことを満たす必要があるのは当然です。ただ、建築業界ほど成熟していない業界において、はたまた、様々な業界、業種に対して応対する IT の現場において、一つの基準で、一つのやり方で対応することが果たして一番かしこいのかは常に考えておかなければならないことの一つでしょう。たとえば、絶対的な見積もりが困難であれば、相対的な見積もりという手段もあるわけです。では相対的な見積もりをするには何を基準にすべきか?ということになります。たとえば、チームを固定にすれば、そのチームの生産性は繰り返せば繰り返すごとに精度を増していくでしょう。

「課題や実現する要件に人を割り当てる」のではなく「チームを固定して、課題や実現する要件をチームに移動する」という方法だってあるわけですし、現にそうしている組織を私は知っています。

一律なものさしが、マッチしない現場でそれを続けると、どこかで引くことができなくなるでしょう。そしてフラフラになり、それでも片意地を張り・・・・。

 

今の自分を知る

先述のように今を生きる開発現場は、今までに経験したことのないことを行わなければならないことが多くなる傾向があります。すると、失敗することだってあるわけです。では、一つの失敗で大損失をすることが賢いかどうかというと誰もが No と答えるでしょう。

でも、ではどうすればいいのか?!となるわけです。日本の文化は、「減点文化」とよく言います。失敗したら失脚、マイナス評価が待っています。ダメな評価で、自分の心を縛ってしまうので、前を向けません、先を進む勇気もなくなります。

では、どうするのか、もちろん、減点文化ではなくなっていけば、よい部分もあります。米国では、失敗した数 = 経験値 という意識があるとよく聞きます(本当かどうかはここでは議論しません)。要は、逃げずに戦い、受けた背中の傷には嘘はないということなのでしょう。

できることは、今の自分を客観視できるようにすることです。データ化してそこから学び、次に生かすということですね。

Lean Startup に Build – Measure – Learn という考え方があります。アイデアを Build して、プロダクトやサービスを作り、それを Measure し、データ化して、それらから Learn して、次のアイデアの糧とする。。。

これは、開発の現場で行われていることを起業というビジネスシーンにもってきたととらえることができます。

たとえば、スクラムで行われているスプリントでの活動(計画やデイリースクラム、ふりかえりなど)がまさにこれです。

まずは、今の自分(たち)を知り、そこから何が見えてくるのか、そこからどこまで行けるのかを共有し、進んでいくことが大切となります。その過程で失敗はつきものです。ただ、その失敗は、おそらく致命傷ではないでしょう。十分に動きならば、癒すこともできるし、より強くなる糧となることでしょう。

そう、「だったら強くなるしかないんだろう」です。

 

 

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