はじめに

チーム開発や働き方改革の旗印のもと、ナレッジ共有が注目されています。

その反面、働き方改革自体もそうですし、ナレッジも抽象的でありなかなかその実態を掴み、よりよい、あるべき姿にもっていくことは至難の業であることは取り組んでいる方はもちろんのこと、これからという方でも直感的にお分かりでしょう。

このナレッジの実態を掴むには「仮面ライダーOOO(オーズ)のオーメダルを理解するのが近道です(?)。

仮面ライダーOOOを学ぶには?

ナレッジの実態を理解する前に、仮面ライダーOOOを学んでみましょう。仮面ライダーOOOについては以下をご覧ください。

より詳しく理解したい方は、DVD や配信サービスを視聴することを強くお勧めします。なお、テレビシリーズのほか、劇場版や小説もでていますので、見逃さないようご注意ください。

仮面ライダーOOOは、これ以外にも多数の劇場版作品に登場していますが、上記を抑えておけばよいでしょう。

仮面ライダーOOOとは

仮面ライダーオーズは、人間のもつ無限の「欲望」をテーマにしています。欲望から生まれたオーメダルと呼ばれるメダルを巡ってグリードと呼ばれるメダルから生まれた種族と人間の争奪戦を描いています。

脚本は、「靖子にゃん」こと小林靖子さん。

仮面ライダーオーズは、その的となるグリードの核となる「コアメダル」3つの組み合わせで変身すると仮面ライダーであり、王でもあります。

主人公の火野映司は、日銭と明日のパンツがあればよい欲のない青年として描かれていますが、実際はすべての人を救いたいというとてつもない欲をもっている青年です。

代表的なセリフに

  • 昨日からの長い付き合いだから
  • 手が届くのに手を伸ばさなかったら死ぬほど後悔する。それが嫌だから手を伸ばす。それだけ。
  • あちこち行ったけど、楽して助かる命がないのはどこも一緒だな。
  • 人が人を助けていいのは、自分の手の届くところまでなんじゃないかな。正義のためなら人間はどこまでも残酷になれる
  • ライダーは助け合いでしょ

オーメダル

オーメダルとは、800年前の錬金術師が人工生命を造るために生物種の力を凝縮したメダルです。それは人間が王である仮面ライダーオーズに変身するときにも持ちいられ、各種族の王でもるグリードの殻を構成するものでもあります。オーメダルは、2種類あります。それがコアメダルとセルメダルです。

コアメダル

コアメダルは、それぞれの生物種に応じた色があり、それぞれの生物種(色)で10枚で構成されています。ただし、その10枚から1枚が抜き取られ9枚という欠けた状態とすることで「足りない1枚を満たしたい」という欲望が生まれ、それが増幅したことでグリードが誕生しました。コアメダルはグリードの核となるメダルです。身体は後述するセルメダルで構成されます。

セルメダル

セルメダルは、生物種や色分けされていない共通の銀色のメダルです。セルメダルは人間の欲望で生まれ、その欲望を糧にして増殖していきます。また、このセルメダルから闇ーを生む力も持っています。セルメダルは有限で、消耗すると消滅する特徴があります。

グリードはコアメダルが核となりますが、身体を構成するのはセルメダルなので、どちらも重要です。

また、仮面ライダーオーズや仮面ライダーバースは、セルメダルを武器として消耗します。仮面ライダーバーズは、変身にもセルメダルを1枚使います。

ナレッジのコアとセル

ナレッジにもコアとセルがあるのではないかそれがナレッジの実態を理解する上で重要ではないかというのはこの記事の仮説です。

コアとなるナレッジを顕在化することができなければ、根本的にナレッジを共有することができないのではないでしょうか。セルなナレッジをいくら集めて、共有してもそこからイノベーションは生まれないのではないか。集めて、共有することに疲れ果ててしまうだけでないかというのが問題提起です。

コアのナレッジがあり、それを取り巻く身体となるセルなナレッジで構成されており、それらをコアを中心に据えて集め、共有することが重要なのではないかということです。

コアなナレッジ

では、コアなナレッジとはどう顕在化させ、発見すればよいのでしょうか。そこにはおそらく方程式はありません。人によって異なり、チームや組織によっても異なるのが真実ではないでしょうか。

すなわち、「やってみて発見していくもの」なので、机上の空論でどんなに綺麗事をならべてもでてこないのではないでしょうか。

そんなに簡単にコアは見つからないものです。

セルなナレッジ

セルなナレッジもまたそれがセルなナレッジなのかコアなナレッジなのかは最初のうちは判別できないかもしれません。ただ、大抵のナレッジはセルなナレッジなはずです。

セルなナレッジを自然な形で集めることでコアなナレッジとなりうるものが顕在化して来ると仮定してみましょう。

コアなナレッジを精錬する

そこは錬金術師のように、精錬されることでコアなナレッジが磨き現れるイメージです。

発見したコアなナレッジにはセルなナレッジがまとわりついて来るはずです。これはナレッジのリンクの渦のように見えるでしょう。そうなれば、ナレッジを共有しているメリットがでてきて、さらにナレッジを共有できるドライバーとなるでしょう。

とにかくコアなナレッジ一つでも早くに見つけた方がよいのです。

くりかえしますが、コアなナレッジは方程式では導き出せません。それは個人やチームや組織がひとつとして同一ではないからです。他人や他のチームや組織のコアなナレッジを真似ることが正解とはかぎりません。

ナレッジを磨くヒント

ナレッジを磨く(発見する、繋げる)ヒントはないものでしょうか。

ひとつの仮説としてオーメダルよろしく「欲望」がヒントになるのではないでしょうか。

それはナレッジも人が生み出すものであるからです。

  • 適正な価値を提供したい
  • 社会にこうけんしたい
  • チームでよい仕事をしたい
  • よいプロダクトを創り続けたい

といった前向きな欲望もあるでしょう。

  • 早く帰りたい
  • できるだけ仕事したくないでござる
  • 通勤時間がもったいない
  • あの人より自分が評価されるべき

といった後ろ向きと思われるような欲望も原動力になるかもしれません。

欲望に素直な環境づくり

ということは、欲望に素直になれる環境づくりが大切になってくるでしょう。単に正直なだけではなく、それを禍根とせず、前向きに捉えて、ふりかえり、改善できる風土が単なる「欲望」を洗練させて、余計なものを取り除き、ナレッジとして磨き上げることができるのかもしれません。

仮面ライダーは人々の自由のために戦う

仮面ライダーは正義のために戦っているのでありません。自由のために戦っています。ナレッジも「正義」を掲げたら共有も洗練もされません。「正義」は時として争いを生みます。

ナレッジ共有の「正義」を捨て、「自由」からはじめてみませんか?

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