【マーケティング】売り物のためでなくマーケットのためのマーケティング

マーケティングイベント, 改善, エバンジェリズム

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この10年間はエバンジェリストとして(※途中1年間はプロダクトマネージャ兼務)、マーケットを創る仕事を手がけてきました。

そんなこともあり、よく「どうしてあんなことやったのか?」「それって普通じゃないですよね?よく会社が許しますよね?」「評価はどうなってるの?」と訊かれます。

そこで今回は、マーケティングでの「姿勢」について書きたいと思います。ただ、漠然と訊かれたことにお応えしていくシリーズ (?) なので、フィードバックもらいながら、また書ければ書いていきたいと思います。

 

マーケティングの姿勢

マーケティングというと扱っている製品やサービスを「売る仕組み」について、調査、企画、実施していくと思っている人がまだまだ多いでしょう。いわゆる 3P や 4P です。でもこれが成立するのは、すでにマーケットが出来上がっていて、その中でのポジションが確立できている企業の理論です。

今の時代、過去の栄光が通用しなくなっても来ています。

私は、2000年ごろからこの「売る仕組み」に疑問を感じていました(※ 当時はマーケティングに関わる仕事はしていませんでしたが意識は当然のようにしていました)。

Web 2.0 (懐かしい) 以降の情報爆発では、ユーザーの声が意思決定の大きなファクターになってきました。そんなことは、今更言うまでもありません。ただ、これ、企業の理論からいうと測りにくいのです。測りにくいと敬遠したり、見て見ぬ振りをしたりするのはよくあることです。

そもそも先に書いた前提が成り立たなくなったできるだけ早くに捉えて、実行し続けることができるかがカギを握っています。マーケットの情勢、勢力図が目まぐるしく変化する、マーケットがなくなる、新たなマーケットを創造するときに、従来の企業の論理、「売る」という概念は通用しなくなってきました。

あるマーケットでどうするか?ではなく、マーケットを創り、そのマーケットでの存在感を示していくことが大切な時代になったと言えるのではないでしょうか。

さて、そんな時代に、1社で一方的なマーケティングがなりたつものでしょうか。私はそうは思っていません。マーケットを一人や一社で創るなんてできないし、独りよがりなマーケットでどんなに存在感を示しても井の中の蛙でしかありません。結果は傷の舐めあいにしかなりません。

そう、共生マーケティングや、3C、4C と呼ばれるスタンスですね。

自分たちだけでなんとかできない以上、一緒に歩んでマーケットのために身を粉にするのがマーケティングになりました。自分たち本意では成り立たないはずです。

 

なぜやっているのか?

なぜやっているのか?効果はあるのか?、社内での立場は大丈夫?とよく言われるさまざまな企画があります。

10年間続けている無料の出張講演・現場訪問もそのひとつです。しかも営業案件には一切タッチしないというポリシーなので、営業経由の依頼は徹底してお断りしています。

ご依頼いただく企業さんは、アトラシアンユーザーでないところが60%です。

また、クラフトビールを飲むだけのイベント「Bar Atlassian」も心配いただくイベントの一つです。これについては、同僚の犬山さんがブログに書いてくれていますので、合わせてご覧ください。

これも、企業の論理で実施しているのはありません。主目的は交流にあります。クラフトビール(場合によってアトラシアン)で人が集まり、そこで交流が促進されれば、そこから何か生まれるかもしれない。そのお手伝いと演出をしたいから実施しています。

実際に、参加者の大半はアトラシアンユーザーではありませんし、今まで触れ合ったことがない分野の方々に交流のきっかけにしていただけていると実感しています。

また、同業者さんたちのとの交流や、同じ方向を向いている企業さんとのコラボイベントも多数手がけています。そのほとんどが、細かい計算なしで、ほぼ即決、即実現です。

例えば、ソニーさんの開発者の方々が起業された Rocro さんとの共催イベントを実施しますが、出会ってから実施を決めて実際にイベントを立ち上げたまで1週間かかっていません。

 

大事なのは透明性と検査と適応

マーケットのためのマーケティングは、狙って年間計画を立てるようなものでは通用しない世界です。透明性をもって挑み、仮説と検証を繰り返すことで成熟させていきます。また、軌道修正や優先順位はフレキシブルに変えていきます。それができないならば、マーケットから取り残されていくでしょう。

エバンジェリズムの活動は、フローで実施しており、マーケティングはタイムボックスまたは、イベント駆動で実施し、継続的に計測していくことが大切です。ひとつのイベントごとで結果を求めるようなやり方では意味がありません。

 

みんなでやろうマーケティング

マーケティングは1企業が行うものから、みんなでやっていくものに変わっていくるのはないかと思っています。逆にそうでないとマーケットのためのマーケティングができないと確信しています。

なんでやっているのか、どうやっているのかを隠すつもりもないので、一緒にやってみたいなという各社のマーケティング担当の方はお気軽にご連絡ください。