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グループ化と白黒/グレースケールの罠にはまらない

PowerPoint でのグループ化

PowerPoint で図形を複数構成していると、「グループ化」をしたくなります。たとえば、その塊をアニーメーションしたいとか、位置を調整したいといったことがあるでしょう。 この時には、ひとつ、注意してみてください。それは、白黒/グレースケールで表示したときに「いい感じ」かどうかです。 プレゼン資料は、白黒やグレースケールで表示することがあります。そうです、印刷するときですね。 その際に、「図形の色と同化して文字がつぶれてしまう」、「一組の図形に構成したのに、色のトーンが違う」なんてことで苦労したことはありませんか? グループ化をしていなかったりした場合は、苦も無く、選択したオブジェクトの見せ方を調整できます。 でも、ひとたびグループ化をしてしまうと、この対象オブジェクトは図形ひとつずつではなく、グループごとになります。グループ内でミスマッチがあると「いい感じ」に調整が困難になるわけですね。結局グループ化を解除しなければならなくなります。そうすると、グループに行っていたアニメーションの魔法は解除されてしまいます。そうすると、アニメーションの設定からやり直しとなります。 最近の傾向としてあまりアニメーションをバリバリに使ったプレゼンはだいぶ減ってきましたが、演出の都合で1スライドで複数のアニメーションをセットしている場合など、泣きそうになりますね ><; たとえば、 というケース。図形全体をグループ化しておき、アニメーション(軌跡)にて全体を動かしています。

からに移動するアニメーションです。

白黒表示

このスライドを白黒表示にしてみましょう。

非常に残念な結果ですね。ロゴが見えなくなってしまっています。これでは印刷しても何がなんだかわかりません。 先ほど、グループ化した場合は、グループ全体に変更が反映されると書きました。たとえば、「黒とグレースケール」に変更すると、

となります。印刷することを考えると実にエコじゃないことがわかります。 こうならないようにするには、グループ化する前に、白黒表示で確認し、都度調整するようにします。

都度調整しておけば、このようにグループ化したとしても、個別に調整したものが「いい感じ」に反映されます。エコですね。 私は、常に白黒で確認する癖が、10年前からついてしまっているので、この手のもので苦労することはほとんどありません。でも、都度確認は面倒だと思いますよね?

そういう方は、面倒でも、プレゼン用と印刷用を分けることをおすすめします。特にアニメーションを多用している場合は、特に、分けた方がいいです。アニメーション前のごちゃっとしたスライドなんて何の意味もなさないですので、アニメーション前、アニメーション後がわかる資料を見てもらいたいですよね。 とはいえ、あとで微調整が多々発生する場合は、二重管理に近くなりますので、やっぱり都度確認がおすすめですw それと、パターンは限られますが、アニメーション機能を使わずに、アニメーションさせてしまう方法があります。この方法だと、プレゼン用と印刷用の両立も可能になります。

画面切り替えによるアニメーション

私のセッションをご覧になった方は、アジェンダスライドをタスクボード風に表現したものを見たことがあるかと思います。 ToDo から Doing、Doing から Done にタスクを遷移させていますよね?あれ、実はアニメーション使ってません。この秘訣は、また今度。

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