仮面ライダーアギトに学ぶプロジェクトマネージャー

チーム開発, 仮面ライダー

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プロジェクトマネージャー

日本の現場の IT プロジェクトのプロジェクトマネージャー (以下、PM) には、以下の3つのパターンの PM さんがいるといわれています (たぶん)。

  • すでに  PM であるひと

  • PM になろうとするひと

  • PM になってしまったひと

この3パターンです。

さて、この PM にのあるあるは、仮面ライダーアギトを学ぶのが近道です。

 

仮面ライダーアギトを学ぶには

まず、仮面ライダーアギトについてはしならない人はいないという前提で進めたいところですが、一応私なりの理解でご紹介しておきましょう。なお、詳しくは、以下の情報リソースを参照ください。

※ テレビ朝日と東映のサイトは残念ながらクローズしてしまった模様です。

DVD がでていますので、まだ観ていないという方は、DVD を視聴することを強くお勧めします。なお、テレビシリーズのほか、その後を描いた劇場版も公開さてましたので見逃さないようにしましょう。

うーん、時間がないよーという方は、仮面ライダーディケイドのアギトのパートをご覧ください。ここでは、PM になってしまったひとが、すでに PM であるひとになろうとする苦悩と、PM になろうとするひとの人間模様を短縮版で感じることができます。

また、大きなお友達の皆さんは、『小説 仮面ライダーアギト』もお勧めです。小説は、アダルティな演出や、アギトであることの業についてより鮮烈に描かれています。アナザーストーリーとしてお勧めです。PM であることの影響力とその業について実感いただけることでしょう。

 

3人の仮面ライダー

仮面ライダーアギトでは、3人の仮面ライダーが登場します。

  • すでに仮面ライダーである男 (アギト)
  • 仮面ライダーになろうとする男 (G3 / G3-X)
  • 仮面ライダーになってしまった男 (ギルス)

正確には、これに、仮面ライダーになってしまい、唯一の仮面ライダーになろうとしたアナザーアギトもいました。

そもそもは、未確認 (グロンギ) の脅威から人類を守るため、警察が開発した G3 が功を奏していたその時、新たなる人類の脅威として、アンノウンが出現します。アンノウンは、人間の進化を嫌い、より強い能力を発揮する (いわゆる超能力) ものを襲っていることがわかってきます。

G3 は、アンノウンに対応し、仮面ライダーとして立ち向かっていきますが、歯が立ちません。そんな中、アギトが突如として現れ、アンノウンを撃退していきます。すでに仮面ライダーであるアギトは、実は記憶喪失です。なんとなく、アンノウンを察知し、倒すことを選んでいきます。

 

3人の PM

PM にも先に述べたように3人の PM がいます。「すでに PM のひと」とは、PM として教育を受けマネージメント能力に長けたひとでしょう。ただし、開発の現場をあまり経験していなく、開発者の抱えている問題に疎いかもしれません。

「PM になろうとするひと」は、反対に、現場のたたき上げで、現場の問題点もお客さんとの関係の課題も常々気にかけているのかもしれません。ただ、なかなかマネージメントの教育を受ける機会も、場もない中、現場のリーダーとして悪戦苦闘しているのかもしれません。

「PM になってしまったひと」は、開発者として現場主義で来ていたのに、年齢が高くなるとともに、突如「おまえ PM な」といわれてしまったひとかもしれません。または、入社したら、教育もないなか「PM として配属!」と言われたひとかもしれません。

 

PM になろうとするひと

PM になろうとするひとは、「仮面ライダーになろうとする男」であるG3 (氷川誠 / 役: 要潤)が、とても参考になります。彼は、とても実直でかつ、ちょっと不器用なところもあり、それを指摘されると引き下がれない性格ですが、問題に対して真摯に向き合い、努力で解決しようとします。

ただ、相手も進化し、なかなか成果をあげることができません。ナチュラルな PM に先を越されてしまうこともあるかもしれません。「あの人より、自分を PM にしてくれよ」と思うこともあるでしょう。

G3 / G3-X のように、お客様やソフトウェアの進化に真摯に向き合う姿勢は、後々に大きな成果として帰ってくるかもしれません。

 

すでに、PM であるひと

ナチュラルに PM をこなせる人、教育を受け PM のイロハは覚えたが、ひょっとしたら実践、現場感がまだ不足しているかもしれないひとだったりするかもしれません。「すでに仮面ライダーである男」である仮面ライダーアギトが参考になるでしょう。

「あの人、適格なんだけど、現場との間にちょっと溝あるよね」なんて思われているかもしれません。結構、ナチュラル(天然)なところがあり、また、自分の得意分野(アギトである津上翔一 / 役: 賀集利樹) の場合は、記憶喪失ながらも料理とダジャレ)を活かすことで現場との溝も埋められるかもしれません。

PM 業をこなしながら自分探し、現場感を身に着けていくことになるかもしれません。

 

PM になってしまったひと

「仮面ライダーになってしまった男」仮面ライダーギルス (葦原涼 / 役: 友井雄亮) が参考になります。水泳選手として努力し、将来も嘱望されていながらも突然に仮面ライダーになってしまったことですべてを失った男です。開発者として現場で脂がのっているそのときに、マネージメント業への鞍替え、しかも十分な教育を受けていないというケースがまさにこの状況に重なると感じられます。

自分の運命にときに抗い、ときに身をゆだね、仲間と呼べる人を作り、前を向き生きようとする姿は、とても参考になるでしょう。

 

それぞれの生き方

それぞれ立場は、異なりますが、強大になる敵、アンノウンとの闘いを通じ、自分を知り、仲間と出会い、未知なるものと向き合う姿は、未経験な開発に取り組み、新たなイノベーションに身をゆだね、協調し、価値を提供し続ける今の IT の現場と重なるところがあります。また、決して仮面ライダーだけですべてを解決しているはけではないことも忘れてはいけません。風谷真魚をはじめとして、美杉義彦のおやっさんぶり、あかつき号事件の関係者とのかかわりがあったからこその闘いでした。

 

そしてみんな PM の世界へ

アギトの世界では、やがて人間は、能力を持ち、全員がアギトへの進化へ向かうということは後半に記されています。PM 業も、PM が一人で多すぎる責務を担うのではなく、現場のチームが、関係者がそれぞれ担う、セルフマネージメント、自己組織化の時代へと入ってきました。

この流れに抗う勢力は、実はアンノウンなのかもしれませんw が、業界全体の流れを読み取りつつ、一番大切な現場にとってもっともよい選択をしていくこと、そのために PM が、チームが、なすべきことは何かを心臓の息の根が止まるまで真実に向ってひた走る(by SPEC / 野々村光太郎) ことが求められているのかもしれません。

 

仮面ライダーG4

無理な進化と強制適応は、体への負担が大きい傾向があります。それは劇場版 仮面ライダーアギトに登場する G3-X の進化形である G4 が示唆しています。突如として現れるアンノウンとは異なり、時代を見据え、必要な人材に必要な教育や体験を与えることは今の IT 業界ではまだ間に合います。

その時が来る前に、準備をすることが今の PM、チームには必要なのではないでしょうか?

 

めざめよ!その魂!

 

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