仮面ライダーディケイドで学ぶスクラムマスター

チーム開発, 仮面ライダーアジャイル, 財団B

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はじめに

ソフトウェア開発の現場で「スクラム」がとても注目されています。また、スクラムにおける「スクラムマスター」という役割についても注目され、スクラムマスターを目指す方、スクラムマスターを担当している現場エンジニアも少しずつ増えてきています。スクラムマスターについて学ぶには、仮面ライダーディケイドを理解するのが近道です(?)

 

仮面ライダーディケイドを学ぶには?

まず、スクラムマスターを理解する前に、仮面ライダーディケイドを学んでみましょうw 仮面ライダーディケイドについては、以下をまずはご覧ください。

DVD がでていますので、DVD を視聴することを強くお勧めします。なお、テレビシリーズのほか、劇場版が多数でていますので、見逃さないようにご注意ください。

そして、仮面ライダーウィザードのラスト2話 「仮面ライダーの指輪」、「終わらない物語」は、個人的には、ウィザードの最終回でもありますが、ディケイドの本当の終わりではないかと思っています。なんといっても脚本家がディケイドのメイン脚本家ですからね。アマダムが鳴滝さんだったら チョーイイネ!サイコー!なディケイドのエンディングになったのかなと思ってますw

ちなみに、アマダムは、仮面ライダークウガの力の源。クロスオブファイヤー、敵と同じ力で闘う仮面ライダーとしても非常によくできたシナリオではないでしょうか!!

実は、仮面ライダーディケイドの最終回は、2つあるといわれています。一つは、DVD としても収録されている初回放映時のものです。こちらでは、映画へ続く誘導がされていて問題になりました。再放送(されたそうですね)では、このラストシーンが書き換えられ、第1回に戻るような描写になったそうです。それはそれでディケイドっぽいですね。ということで、実はディケイドは終わらない物語なのですw (←ディケイドに物語はないのですけどね(後述))

とにかく早く理解したいならば、こちらの動画もご覧ください:

仮面ライダーディケイドとは

仮面ライダーディケイドは、「お前はなんなんだ!?」と聞かれると「通りすがりの仮面ライダーだ!覚えておけ!」と答える通り、いくつもの世界を旅する通りすがりの仮面ライダーです。平成仮面ライダー10周年、10作記念として制作された仮面ライダーでもあります。また放送回数が、仮面ライダーアマゾンに次いで短いことでもしられています。

ディケイドが、巡る世界は、仮面ライダーの世界です。仮面ライダークウガ仮面ライダーアギト仮面ライダー龍騎仮面ライダー555 (ファイズ)仮面ライダー剣 (ブレイド)仮面ライダー響鬼仮面ライダーカブト仮面ライダー電王仮面ライダーキバ仮面ライダーBLACK仮面ライダーBLACK RX仮面ライダーアマゾン、仮面ライダーディエンドなどのほか、侍戦隊シンケンジャーの世界も旅をします。

そもそも、主人公の門矢士(かどやつかさ)は、記憶喪失です。そして、突然世界の崩壊がはじまり、そこではじめて、自分は、9つの世界を巡る使命をもっていることを知ります。また、仮面ライダーディケイドは、他の平成仮面ライダーにカードを使って変身することができます。

巡っている9つの世界では、ディケイドは、違う世界から来た人物ということになります。そこにディケイドの居場所は本来ないわけです。

結果的に、いくつもの世界を巡り、そこでの問題をその世界の仮面ライダーと共に解決していくことになります。

(場合によっては)いくつものチームを巡り、チーム、プロダクトオーナー、組織の障壁となる事象に立ち向かうスクラムマスターとなんとなくかぶりますw 門矢士は、そもそも世界を救うという意識はあまりもっていませんでしたが、その世界を旅するということはそこでやるべきことがあるはずだという意識は持っていました。また、おおむね、その世界の仮面ライダーをおちょくったり、自分が楽しむためにちょっかいを出したりする面もありますが、最終的には先述の通りとなります。いろいろかきまぜますが、最終的に問題が解決しています。また、自らが悪者になり、その世界の人々を一致団結させたりもしています。

結構名言も飛び出します。

 

スーパー説教タイム!

各世界での物語の終盤に、門矢士はだいたいボスキャラに対して説教をしますw

クウガの世界 「自分ひとりが闇に落ちたとしても、だれかを笑顔にしたい。そう信じてる。こいつが人の笑顔を守るなら、俺はこいつの笑顔を守る」

龍騎の世界 「俺たちは時には自分ひとりのために戦うときもある。この手で。だが、この手で相手の手を握ることもできる!」

ブレイドの世界 「失敗しても、成功してもともに働く仲間を励まし、助け合う、一緒に進化していく、そのために働いているんだ!」

アギトの世界 「(人は)愚かだから、転んで怪我してみないとわからない。時には道に迷い、間違えたとしてもそれでも旅をしている。お前に道案内してもらう必要はない!」

ネガの世界 「その旅を汚したり、利用する権利はだれにもない」

BLACK の世界 「確かに一人では無理かもしれない。だからこそ、助け合い、一緒に支えあう相手が必要なんだ。世間ではそれを仲間というらしい」

ライダー大戦の世界 「たとえ世界のすべてを敵にまわしても、たった一人を守るために戦う、それが仲間ってもんだ」

ライダー大戦の世界 「世界の壁を越え、仲間を作り、そのたびはやがて未来を変える」

ウィザードの世界 「ある人が言っていた、俺たちは正義のために戦っているのではない、人々の自由のために戦っているんだ」

 

仮面ライダーは自由のために戦う

ウィザードの世界(仮面ライダーウィザードの最終話)で出てきた説教(名言)は、実は、元祖 仮面ライダーでのキャッチフレーズだったりします。チームの、プロダクトの、組織の自由(≒自律)のために戦うスクラムマスターと仮面ライダーは実は近い存在なのかもしれませんw

 

だいたいわかった

門矢士は、その世界に来た時に、その世界の住人から状況を聞くことになります。そのときに長い説明をされると、その説明を遮り、「あぁ、だいたいわかった」といいます。詳細はともかく、だいたいやるべきことがわかったという意味合いがでています(実際は、面倒だからというのもあるかもしれません)。細部まで理解しそれから何かを行うことも大切ですが、詳細をつかむのに時間がかかったり、先に進めないならば、だいたいつかんだうえで、やれることを行い、より細部を理解するというやり方もあるわけです。ディケイドではそういった実践がなされているのも興味深いところですw

 

世界を破壊し、世界をつなぐ

ディケイドは、世界を巡り、結果的にその世界の仮面ライダーとその世界を救っていきます。それがかえって仇となり、復活し、連合を組んだ、大ショッカーが世界を行き来できるきっかけとなってしまいました。

9つの世界が融合してしまうことで、交わるはずのなかった世界が融合し、ライダー同士が戦わなければならない事態になります(紅渡(仮面ライダーキバ)「世界を破壊しなければならなかったのに、世界を救ってしまった」)。実際に、劇場版ではライダー大戦が展開され、ディケイドが、平成仮面ライダーだけではなく、昭和仮面ライダーも含めことごとく倒していきます。その結果、ディケイドが、仮面ライダーキバーラ(光夏海=夏みかん)に倒されたあと、破壊された世界は、再創造され、仮面ライダーたちもその世界で復活することになります。

 

ディケイドに物語はありません

各仮面ライダーには、その仮面ライダーの世界があり、物語があります。ですが、仮面ライダーディケイドには物語はありません(by 紅渡)。スクラムマスターも実は物語がないのかもしれません。少なくとも、チーム、プロダクト、組織の物語を優先していることでしょう。なんとなく通じるものがあります。

最終的には、その世界から出ていけといわれるディケイドさん。スクラムマスターもチームが自律的に動き、目的を達成できるようになったら、役目を終えることになるかもしれません。この切なさと達成感も通じるところがあるのかもしれませんw

 

ちょっとくすぐったいゾ、痛みは一瞬だ

その世界の仮面ライダーを FINAL FORM RIDE するときに、いうセリフです。

ディケイド 「ちょっとくすぎったいゾ」

ディエンド 「痛みは一瞬だ」

どちらも、仮面ライダーに断りなくいくなりやるのが特徴です。そしてそれは、「これが俺たちのチカラだ!」の発言でもわかるように進化の姿、仲間同士協力しあった姿でもあります。スクラムマスターが、チームが理解できない動きをしているとき、実はそれは進化のため、障壁を取り除くための活動工作をしているのかもしれませんw そしてその時には、きっとチームには、ちょっとくすぐったいくらいだったり、ちょっと痛いくらいのこともあるかもしれませんw

さて、見てきたように、ディケイドは、世界を巡り、その世界を引っ掻き回しながらも、本質を見極め、問題を解決しています。そして役目を果たしたら、その世界から去っていきます。

 

おのれ!ディケイドぉ

ディケイドにでてくる「なぞのおじさん」鳴滝さんは、時には大ショッカーの幹部になったり、ハートのカテゴリーエース パラドキサアンデットとなにやら企てたりしますが、どうもディケイドをうらんでいるようです。そして、ディエンドの恐ろしさに敬意も示しています。結局なぞのままですが、実は、『小説 仮面ライダーディケイド 門矢士の世界 レンの中の箱庭』(講談社)  では、衝撃の事実が展開されています。鳴滝とは?光夏美は実は!ディエンドと鳴滝の関係は?興味のある方は、あくまで「門矢士の世界」(のひとつ)として読んでみてくださいw

スクラムマスターも場合によっては、恨まれたり、誤解されたりするのかもしれませんね。でもきっといつかその行動は、想いは、伝わるときがくるのではないでしょうか。

 

スクラムとスクラムマスターについて学ぶには?

仮面ライダーディケイドからスクラムマスターについて学べましたでしょうか?よけいわからなくなったでしょうか?でも安心してください(ここからが本題?)。

スクラムについて学ぶには、とてもよい書籍が、翻訳もされ、また、日本人書下ろしでも執筆、出版されています。書籍から学ぶのは、一つの選択肢として有効です。以下に、読んでほしいと思うアーティクルを列挙します。

  • スクラムガイド
    これは、必読です。スクラムガイドは、日本語を含む、多くの言語に翻訳されている原典です。日本語版は、安心と信頼の角さん翻訳です。とても読みやすく翻訳されていますので、スクラムをわかった!という方もぜひ、もう一度読んでおきましょう。
  • アジャイル開発とスクラム 顧客・技術・経営をつなぐ協調的ソフトウェア開発マネジメント(翔泳社)
    平鍋さんと野中郁次郎先生による共著です。スクラムの原典は、野中先生と竹内先生によるハーバードビジネスレビューの論文『The New New Product Developement Game』であることは、意外と知られていなく驚くこともあります。この書籍では、平鍋さんのわかりやすい文章とソフトウェア開発についても野中先生が執筆をされている貴重なものです。ビジネスとアジャイル、スクラムについて、その動機を探るにはとてもよい書籍です。
  • SCRUM BOOT CAMP THE BOOK(翔泳社)
    Scrum Boot Camp は、日本有数のアジャイルコーチのみなさんが、スクラムの初学者やきちんとした教育を受ける機会がなくスクラムを実践されている方向けに、スクラムの基本を座学とワークショップを1日で行ってくれる無償のイベントです(有償の Scrum Boot Camp Premium もあります)。このイベントを書籍にしたのが SCRUM BOOT CAMP THE BOOK です。とても丁寧に書かれていて、日本の現場でスクラムに出会った人が悩むポイントへのアドバイスが現場目線でキャッチアップできるようになっています。漫画も使って非常にわかりやすくなっています。
  • アジャイルソフトウェアエンジニアリング ~基本概念から継続的フィードバックまで~(日経BP)
    この書籍では、アジャイルに至った背景から、スクラムの基本が背景にマッチしていること、そこでのエンジニアリング環境でスクラムを実践する意義について Visual Studio と Team Foundation Server を具体例として利用し、わかりやすく解説しています。スクラムを実践し、さらに継続的デリバリーを行う上でのエンジニアリング環境を思い描くうえで羅針盤になってくれると思います。

ほかにも良書がありますが、本題に入れないので、ここでは上記だけの紹介にとどめておきたいと思いますw